SV統轄メンバーインタビュー:S.K
前例のない中で、自ら問いを立て、答えを導き出す。
S. K
有限責任あずさ監査法人
サステナブルバリュー統轄事業部
SVアドバイザリー事業部
シニアアソシエイト
2023年入社
Profile
新卒でリユース関連の上場企業に入社し、新規事業開発関連業務に携わる。その後、拡大を続けるサステナビリティ領域の市場で、アドバイザリー業務において、より高い付加価値を提供できる人材へと成長したいとの思いから、あずさ監査法人に入社。サステナブルバリュー統轄事業部でさまざまなクライアントにサステナビリティ関連のアドバイザリーサービスを提供している。趣味はゴルフ。リスクの確率を下げるべく戦略的に考えながらプレーする点が、アドバイザリー業務に似ていると感じており、また幅広い層の人とコミュニケーションできることも大きな魅力。
サステナビリティは発展途上の領域
サステナビリティ領域は企業経営において、今最も重要視されているテーマの一つです。サステナビリティに関する政策やトレンドの変化は、企業にとって新しい市場を開拓するチャンスであると同時に、サステナビリティ対応の遅れは重大なリスクとなる可能性があります。
一方で、現状では「多くの企業がサステナビリティに関する開示を行うので、自社も開示だけを行う」というように、開示のための取り組みに留まっているのが実態のように感じます。
今後は、外部からの要求に応じて開示するという受け身の姿勢から脱却し、収益性の向上や企業価値の向上という「あるべき姿」を実現するために、能動的にサステナビリティ課題へ取り組む必要があります。そのためには、企業は「自社にとって重要なサステナビリティ課題を定義し、それらを経営の意思決定サイクルに組み込み、PDCAサイクルを回していくこと」が必要です。
サステナビリティはまさに発展途上の領域ですが、それが魅力でもあり、同時にその発展とともに自分自身も成長していけるところが大きなやりがいです。
専門家に容易にアクセスできる環境
私が転職先にあずさ監査法人を選んだのは、20年以上の歴史を持つ「KPMGあずさサステナビリティ株式会社」をKPMGジャパンのメンバーファームの一員として有するなど、この領域において圧倒的な実績を誇っている点に惹かれたからでした。サステナビリティ領域において非常に高いシェアや専門性があり、自分が成長するのに最適な環境が得られると感じたのです。とは言うものの、はじめの頃は、「自分は戦力として通用するのだろうか」という不安ばかりでした。この点で支えとなってくれたのが、「PDC(Professional Development Center)」でした。
PDCは、サステナブルバリュー統轄事業部とアドバイザリー統轄事業部に新卒・第二新卒で入社した社員のための研修組織です。基本的なビジネススキルを習得したり、会計やサステナビリティ領域の専門知識を学んだりと、KPMGジャパン、あずさ監査法人のアドバイザリーとしての基本姿勢・基礎知識をしっかりと身につけることができます。それに加え、私が最も有益だと感じたのは、人的ネットワークができたことでした。一般的に中途入社だとなかなか横のつながりは持ちにくいものですが、PDCのおかげで同期入社の仲間と交流を深められたことに加え、「PDCの卒業生」との懇親会などを通じて異なる年次の社員とのコミュニケーションも生まれました。また、このような若手社員同士の繋がりをきっかけに、自分が関与したことのないさまざまな領域の専門家の方々と交流するきっかけを持つことができています。こうした人的ネットワークは、アドバイザリー業務に携わるうえで非常に貴重なものです。特にサステナビリティは新しい領域ですので、気候変動や生物多様性、人権など、それぞれの分野における専門家から最新の情報をキャッチアップできることは大きな武器となります。PDCをきっかけとした縦・横の繋がりを通じて、さまざまな情報を入手できる環境は、とても心強いものです。
正解がないからこそ面白い
サステナビリティ領域におけるあずさ監査法人の強みは、分析や戦略策定といった上流工程から、ESG関連データの測定・評価、報告、さらには保証まで、一貫したサービス提供が可能なことです。そのなかでも、私が所属する戦略・ガバナンス・サービスラインでは、クライアントに対して経営課題として取扱うべきサステナビリティ課題を定義することと、サステナビリティを含む広範な管掌領域に対応するためのCFO組織・機能の改革という、2つの観点からアドバイザリーサービスを提供しています。
私が携わったプロジェクトの一例として、「気候移行計画策定プロジェクト」があります。2050年を見据えた長期財務シミュレーションを行い、気候関連のリスクや機会、それらへの対応が企業に与える財務的影響を定量的に整理します。その結果を踏まえ、脱炭素目標の再設定や追加投資、追加対応策の要否などを示唆するプロジェクトです。非常に難易度の高いテーマのため、クライアントとディスカッションを重ねながら、実効性のある計画を作成する必要があります。
その他、サステナビリティ関連のリスクを、従来の経営サイクルであう全社リスク管理に統合することを目指すプロジェクトなどにも携わっており、サステナビリティに特化したアドバイザリー業務だけでなく、サステナビリティ領域と、CFO領域をはじめとする経営管理領域を掛け合わせたアドバイザリー業務に関与できる点に、非常にやりがいを感じています。
また、サステナビリティは発展途上の領域であることから、モデルケースとなるような事例は少なく、各企業にとっての最適なかたちを検討する必要があり、その取り組みに絶対的な正解はありません。この点がアドバイザリー業務の難しいところでもあり、また面白さでもあると感じています。
特に印象に残っているプロジェクトは、入社後に最初に関与した「ESGデータ管理高度化プロジェクト」です。クライアントの経営の意思決定に活用すべきESGデータを定義し、その収集プロセスを整備するプロジェクトで、新規性が高く、非常に難易度の高いプロジェクトでした。
当時の自分にとっては、非常に負荷の高いプロジェクトでしたが、クライアントからの期待に応えられるように必死に業務に取り組んだ結果、最終的にはクライアントからチームに対して、「KPMGに依頼をしたことで、非常に有益な示唆を得られた」と、感謝の言葉を頂戴しました。
非常に難易度の高いプロジェクトであっても、しっかりとクライアント・課題に対して向き合うことで、期待を超えるアウトプットを提供できたこの成功体験は、現在の業務に取り組む際にも心の拠り所となっています。
常に一歩前を進んで
現在はシニアアソシエイトとして業務に従事しています。現在は、次の職位であるマネジャーとしての役割を果たすことを強く意識し、現状の自分とのギャップを常に考えながら業務に取り組んでいます。かねてから自分の責任でプロジェクトを運営し、クライアントに価値を提供したいと考えていましたので、むしろマネジャーに昇格して以降が本当のスタートだという気持ちで、日々精進しています。
今後は多様なプロジェクトの経験を重ねつつ、キャリアの軸となる専門性を築きたいと考えています。サステナブルバリュー統轄事業部では、プロジェクトのアサイン希望も受け入れてもらいやすいため、個人の希望に沿った経験を積むことが可能だと思います。
また、サステナブルバリュー統轄事業部では、非常に多様なバックグランドの方が働いており、私を含め、サステナビリティ関連の業務は未経験で入社される方も多くいらっしゃいます。クライアントに価値ある業務を提供するうえで、専門性は非常に重要な要素の一つですが、求められる専門性は、クライアントによっても異なり、かつ、時代の流れによっても変わっていくものです。サステナビリティ関連業務のご経験がない方であっても、サステナビリティ領域に関心があり、抽象的な問いに対しても自ら考え抜いて適切な解を導き出せるオーナーシップのある方であれば、必ず活躍できる環境があると思います。
※記事の記載内容は、インタビュー取材時点のものとなります。