AD統轄メンバーインタビュー:S.N
米国市場上場支援の第一人者を目指して。
S. N
有限責任 あずさ監査法人
アドバイザリー統轄事業部
コンサルティング事業部
マネジャー
2025年入社
Profile
新卒で入社した大手通信キャリアで約4年間、法人営業を担当する。在職中にUSCPA全科目に合格。その後、大手監査法人に入社して約4年間、会計監査業務に従事する。さらにシンガポールに渡り、会計事務所で日系企業のシンガポール進出を支援。4年後、帰国と同時にあずさ監査法人に入社し、現在は日系企業の米国上場支援に従事する。趣味は映画。配信ではなく劇場で鑑賞する主義で、週末は夫婦で映画を楽しんでいる。
高い専門性を磨くために
4年ごとに大きな決断を繰り返し、4社目としてあずさ監査法人に入社したのは34歳のとき。これまでの自分のキャリアの集大成のような気持ちでのチャレンジでした。
1社目の大手通信キャリアで法人営業に携わりながらUSCPAの資格取得の勉強を続けたのは、専門性を身につけたいという一心からでした。在職中に全科目合格を果たし、次は実務で専門性を磨きたいと考えて大手監査法人に転職。上場企業の法定監査を中心に、IPO監査や米国法人の日本子会社の会計監査などを担当しました。さらに自分のバリューを高めるためにグローバルな領域で経験を積みたいと考え、シンガポールに渡って現地採用で会計事務所に入社し、海外展開に挑む日系企業に対して国際税務アドバイスやクロスボーダーのM&Aサービスなどを提供しました。
こうした経験を経た後にドアを叩いたのが、あずさ監査法人でした。日系企業の米国上場支援という前例の少ない領域での挑戦を通じて、自分ならではのさらに高い専門性と市場価値を身につけられると考えて、入社を決めました。この領域での第一人者を目指せるはずだと強く感じたのです。前職で磨いたクロスボーダー案件のアドバイザリー経験や英語力なども十分に活かせると考えました。
経営者の“覚悟”に寄り添う
現在私は、米国NASDAQへの上場を目指す日系企業に対する支援を行っています。具体的には、上場に向けた体制整備に始まり、US GAAP・IFRS会計基準に基づく財務諸表の作成、SEC(米国証券取引委員会)への提出書類の作成、監査対応、さらにSECレビュー対応やNASDAQ等の市場審査への対応まで、多岐にわたるプロセスを支援しています。
一般論として、米国の大学は日本の大学と違い、入学することよりも卒業することの方が難しいと言われます。米国の市場も同様で、上場を維持するのは大変ですが、日本に比べると比較的オープンにニューフェイスを迎え入れてくれます。とはいえ、上場はそう簡単ではありません。特に経営者が主体的に動かないと何も前に進まないのが現実で、証券会社などが主導して上場へと導いていく日本とはまったく異なります。要するに、経営者が“腹をくくる”ことが、上場のための大前提となるのです。私たちもそうしたマインドセットの違いを日本企業の経営者に理解していただくことに力を入れ、そのうえで一連のプロセスを単なる上場準備ではなく、企業の成長機会と捉え、準備段階から上場後まで一貫して伴走型の支援を提供しています。
日系企業による米国上場はまだ事例が限られており、現在は私たち自身も新規サービスの立ち上げフェーズにあると言えるでしょう。試行錯誤ではありますが、その経験自体が自分のバリューを高めることにつながるのは間違いありません。
前例がないから成長できる
いわゆる「営業活動」も、業務の一環です。YouTubeやメールマガジンを通じて米国上場に関する情報発信やマーケティング活動を展開しています。これには1社目の法人営業で培ったスキルが活きています。こうして自ら新規顧客を開拓し、そのクライアントに寄り添いながら上場という目標に向かって共に走って行く感覚は、大きなやりがいとなっています。その過程は非常に長く、折々で経営者の重要な意思決定に関わることができる点も面白さの1つです。そして前例の少なさは難しさに通じますが、同時にそれがこの仕事の一番の醍醐味でもあります。なにしろこの分野での第一人者になれる可能性があるのですから。
このように、新しい道を自ら切り拓き突き進んでいく感覚は非常に刺激的で、多くの学びを得られると実感しています。米国市場への上場に関するテクニカルな知見はもちろんのこと、法思想なども米国と日本とでは大きく異なり、あらゆるリスクに備えなければならないという自己責任の原則が根底にあるという点は、私にとって大きな発見でした。
コンサルティング事業部には海外市場への上場支援経験を持つパートナーも在籍しているので、彼らから直接アドバイスを受けることもできる環境ですし、最新のルールや法規制に関する情報を収集したり、常にアンテナを高く張ったりするよう心がけています。
ここがキャリアの集大成
米国市場への上場には少なくとも1年半から2年は必要です。実際にはその前段階の準備から携わりますので、数年がかりの取組みとなります。まずは担当しているクライアントが米国市場での上場を果たすことが当面の最大の目標で、そのときにはきっと大きな達成感が得られるのは間違いないと思いますが、そのほかにどんな感情が湧きあがってくるのか、今はまだ想像できません。とても楽しみにしています。もちろん上場はゴールであると同時に、新しいスタートでもあります。その後も含めて、クライアントへの支援を続けていくことができたら嬉しいですね。
私のこれまでのキャリアは、自分のバリューを高めるために専門性を磨くことの積み重ねでした。USCPAを取得して会計の専門性を身につけたことは、上場支援を行う際の入り口において非常に有用でしたし、2社目で身につけた会計監査の専門性や、3社目におけるクロスボーダー取引の経験もまた、今の仕事に活かされています。その過程で多くの方から指導を受けたことも、今の私にとって大きな財産です。今までのキャリアの集大成として、今ここにいることは間違いありません。この場所で、米国市場への上場支援の第一人者としての道を究めていくことが、私の大きな目標です。
※記事の記載内容は、インタビュー取材時点のものとなります。